2005年5月5日

ジョニー・ウォーカー・クラシックでの電話インタビュー

ジョニー・ウォーカー・クラシック3日目。1打差で決勝進出を逃した石垣選手が,ゴルフチャンネルの中継に電話インタビューで登場しました。ひさしぶりに文字起こしに挑戦してみましたので,ご覧下さい。

ジョニー・ウォーカー・クラシックの実況はゴルフチャンネルの小松直之アナとアンディ和田コメンテーターでした。文中,敬称は略させていただきました。
【すし石垣登場】
小松:お疲れさまです。
すし:疲れてます。
小松:ああ,お疲れですよね,残念でした。
すし:残念ですね。
小松:その前にまずは,娘さんのお誕生おめでとうございます。
すし:ああ,ありがとうございます。
小松:よかったですね。気合いを入れ直して今年臨んでいらっしゃると思いますが。
すし:ははは,はい。
小松:まず今週の試合ですけども。
すし:はい。
小松:残念でした。もう祈る気持ちで一打差,待ってたんですけどね。
すし:けど朝起きたらもう風が吹いてなかったんで。
小松:ええ。
すし:ああ,だめだなこりゃと思ってましたけどね。
【三者共催のフィールドについて】
小松:トライサンクション,ヨーロッパ,アジア,オーストラレージアの三者共催ってことですけども,フィールドはもう強烈ですね。
すし:ああなんか上手ですね,みんなね。
小松:やっぱりアジアのツアーでずっとやってこられた石垣さんとしては,エルスがいたりグーセンがいたりガルシアがいたりというのは,やっぱり違った感じになってしまいますか。
すし:実際見たらですね,練習場で見ただけなんですけど,これで世界ランク3位かよって感じなんですね。
小松:ほー!
すし:言っちゃった!
小松:言っちゃった。
すし:はい,まあだからゴルフのうまさの違いかなと,アプローチとパットが違うんだろうなと。
小松:ショットにそれほどの迫力は感じられなかった。
すし:ああひどいですね,見てたらね。
小松:そうですか。
すし:なんか見てて,なにこれって感じで。
小松:かえって自信つけ直していただいて。
すし:自信つけて自信満々でやったんですけどね。
小松:そうですか,となりにアンディ和田がいます。
和田:石垣さんどうもおつかれさまです。
すし:はっはっは,こんにちは。
【コースについて】
和田:コースなんですけど,練習ラウンドから非常に強い風が吹いたということで,全体の印象はどうですか。コースのトーナメントの設定というか。
すし:コースですか,いいセッティングだとは思うんですが。去年このコースで回った時,もうちょっとラフが深かったんで,その時に比べたらやさしいかなと。ラフからでもグリーンをねらえたんで。
和田:なるほど。アジアのスタンダードからいうと,かなり高いコースの状態,グリーンの早さなんかはどうですか。
すし:早さは練習ラウンドの時は早かったんですけどね,たぶん風が吹いてボールが動くっていうんで,おそらくグリーン遅くしてると思いますね。
和田:ああなるほど。
すし:そうですね,たぶん遅いです。
【予選通過ラインについて】
和田:昨日ラウンド回って,最後の方またちょっと風が吹いてきたなんてコメントを他の選手からもらってるの見たんですけど,一日,どういう感じで,内容というか。
すし:僕,自分としてはいいプレーをしたつもりなんですけどね。風も吹きましたし,グリーン外したところもなんとかうまくしのいだりしてたつもりなんですけども,やはりバーディーチャンスにあまりつけられなかったと,つけても入らなかった入れられなかったというのが残念ですね。
和田:先ほど他の選手と比べてという話もありましたけど,実際のところもう少しスコア的にはいくつか取りこぼしたなんていう感じで,予選通過ラインっていうのは昨日回ってて,どれぐらいの頭の中でやってたんでしょうかね。
すし:いやあ自分がやってた中では,イーブンならなんとか。一緒に回っている選手もイーブンはOKだろうと言ってました。いやあこれだけど,今日の朝もし風が吹いてなかったら1アンダーもあぶないんじゃないかと思ってはやったんですけども。
和田:自分の中で,昨日終わった時はもう少しだったのかなていう感じはあったんですか。
すし:そうですね,昨日は36ホールやりましたけど,まあもちろん取りこぼしもありましたし,やはりそのアプローチの,ヨーロッパの選手だとかの見てますと,ああなるほどなと思うところは結構あったんで。
和田:なるほど。まあ今回日本人で唯一,石垣さん出場しているわけですけれど,日本人の方とか応援にこられている方はいらっしゃいましたか。
すし:ああ二人ほど,見えました。
和田:二人だけですか?さみしいですねそれは。
すし:2ホールくらいで,ハハハ。さびしいですよ,結構。
小松:そうですか。
すし:やはり反日デモの影響でしょうか。
小松:ああ,なんかそういう感覚っていうのはありますか。
すし:冷たい仕打ちは受けましたね,ハハハ。
小松:ほんとですか。
すし:関係ないですけどねプレーには。
【日本ツアーについて】
小松:ああなるほど。ところで日本で,去年のQTで24位ということで,日本での出場ももちろん今年はたくさん予定されてるんですけど,その中でジョニーウォーカークラシックに今週は出てきた理由ってのはなんでしょう。
すし:そりゃあだって賞金が倍だから,ねえ,日本の試合に比べたら。そっちを選ぶのは当然じゃないですかね。
小松:なるほど。来週も参戦ということでよろしいですか。
すし:はい,それはもうお金も高いし,上海乗り込みますよ。
小松:そうですか。ええところで,その日本でもプレーをする,そしてアジアンツアーのメンバーでもある石垣さんなんですけど,ダイナスティカップ日本惨敗,どうご覧になりました?
すし:惨敗するんではないかと思ってました。
小松:予想をしてましたか。
すし:やはり中国でやるということで,まあおそらくグリーンの状態ですとか,コースセッティングの上で,たぶん日本の選手は慣れてないんじゃないかっていうのはありましたから。
小松:丸山選手も張連偉に勝てないっていうのは予想されてましたか。
すし:要はあれでしょうね,アプローチとか,芝生に対応できるかどうかという問題が大きいんじゃないですかね,パッティングとかね。
小松:単にアウェイだということの要素が大きいという分析でしょうかね。
すし:日本でいいセッティングだったら,いい戦いになるんじゃないですかね。
小松:そうですか。ちょっとお知らせをはさませてください。
《CM》
小松:引き続き,すし石垣選手に電話がつながっています。すしさんすみません,お待たせしました。
すし:はい。
【ギャラリーについて】
和田:今週はギャラリーで携帯電話,カメラ,けっこう気にしてるプロ多いんですけれど,そのような状況はすしさんのついたギャラリーなんかはどうでした?
すし:いやあ,ついてる人いなかったんでねえ。
和田:笑
すし:静かなもんです。
小松:アンソニー・カン,クリスチャン・セバエ,ヨーロッパの選手が一緒でした。
すし:なぜだか僕だけアナウンスがあって,シカトされてましたね,みんなに。
和田:どういうことですか。
すし:いやなんかアナウンスがあると,拍手をしていただけるじゃないですか。
和田:ああなるほど。
すし:あれっ,俺打っていいの?ていう感じ。
和田:自分で拍手してしまった?
すし:自分でしましたね。
和田:テーマソングとか自分でやったらいいんじゃないですか,お願いして,流してくれこれって感じで,すしさんのノリで。
すし:♪テンテレテンテン,テンテレテレテレこんな感じですか。
【キャディーについて】
和田:キャディさんなんかは今週はハウスキャディですか。
すし:ハウスキャディなんですけども,キャディの登録をしにいく時にですね,くじを引くんですよ。
小松:えっ?
すし:キャディ番号の書かれたカードを引くんですけど,これは一週間を左右する大事なものじゃないですか。
小松:ええ。
すし:気合い入れて引いたらですね,なぜだか僕だけ男のキャディにあたりまして。
小松:何番だったんですか。
すし:197番っていう。
小松:行くな,って感じですね?
すし:笑 なんか僕だけですよ男のキャディ。まあいい人だったんで良かったんですけど。
小松:そうですか。
すし:けどそこで1ストローク2ストローク違うかなと。
和田:そうなんですか。
【中国のゴルフについて】
小松:去年もフォルクスワーゲン・マスターズこのコースでやって,石垣さん7アンダー18位という成績でしたよね。
すし:そうですね。
小松:ちゃんと調べはついてるんですが。
すし:はあ。
小松:まあ,中国北京での初めての試合だったと思うんですけど,中国のゴルフっていうのは,アジアツアーで戦っていてどうですか。
すし:ゴルフ場とかはやはりしっかり整備されてて,特に中国だなという感じはしないんですけども,けど風が吹くと埃がびゅんびゅん舞ってですね,ウンコ臭いしですね,鼻くそはたまるしですね,という問題はありますね。
小松:なるほど,かなり切実だという感じはしますが。まあ気候的な,大陸的な要素っていう感じですかね。
すし:そうですね。
和田:いやー私は石垣選手にこういうアウェイの中で今週はやってくれるかなと,かなり期待してたんですけど,来週ありますので。
【ヨーロピアンツアーの選手について】
小松:さあ練習場も含めてこのフィールドで見ていて,石垣さん一緒に戦ってて,この人いいとか,この人ダメとかいうずばり言っていただきましょうか。
すし:まあ練習場しか見てないんですけどね。まずはモンゴメリーが良いと。
小松:良いですか。
すし:はい,良いですね。
小松:ほー。
すし:パッティングはわかりませんけど。
小松:ショットがいいということで?
すし:ショット。アプローチはアダム・スコット良かったですね。
小松:そのへんがきてる要素なんでしょうかね。
和田:世界ランク3位たいしたことないなんていう爆弾発言もありましたけど。
すし:はい,アーニー・エルス良くないですね。
和田:良くないですか。
はい。
小松:どんな点が良くなかったですか。
すし:いやあもう構えたところより20ヤード左に飛ばしてますね。上げたところよりかなり外からクラブが降りてきて。スイングアークが大きいからまだなんとか許されるのかなっていう感じですね。僕がやったらたぶん50ヤードは曲がりますよ左に。
小松:なるほどねえ。他にもトップテンの中の4人が来てるフィールドですけど,グーセンなんかどうですか。
すし:グーセンあまり良くないですね。アプローチは良かったですけどね。良いというか,ああ上手だなと。
小松:なるほどねえ,そうですか。ガルシアもいますが。
すし:ガルシアは今テレビで見てますね。(ちょうど中継に写っていた)テレビなんで分かりません。
小松:だいぶ球に近く立つようになっていいっていうふうに,タケ小山さんは言ってましたね
すし:あと,斜め後ろから見たら僕にそっくりですよね。
小松:そうですか?
すし:はい。
小松:ズボンを短くすれば,すし石垣さんに。
すし:はい。
【今取り組んでいる課題について】
小松:今石垣さんが取り組んでいることの大きな課題のひとつっていうのは何ですか。
すし:僕は今アプローチをほとんどやってますね,練習では。
小松:そうですか。
すし:ええ,ちょっとゲーム,スイングは試合になったらあんまり意識してもしょうがないですからね,ゲームに集中するためにはアプローチとパットを80%くらいは練習してますね。
小松:そうですか。この後のスケジュール,来週は上海に行かれるということですが,上海にはいつ入る予定ですか。
すし:月曜日ですね。
小松:それまで何しましょうか。
すし:やること無いですからね,練習してるしかないんで。お酒も飲まないし,ジョニー・ウォーカーなのに,酒も飲みませんからね。
小松:でもあのオウンボトルはもらったんでしょ,選手は全員。
すし:もらってもうどうしようかなと部屋におきざりなんで。
小松:ぜひ持ち帰ってください。もちろん視聴者プレゼントに回していただいても結構ですが。
すし:ああそうですね。けど,めんどくさいですね,それね。
【今年のスケジュールについて】
小松:今年,全体的なスケジュールとしてはどんなふうに予想されてますか。
すし:アジアの試合もありますし,日本ツアーも出れますから,まあスケジュールが重ならないように願って。
小松:出られるだけ?
すし:ええ,行きます。
小松:そうですか。ぜひとも,アジアでは去年2回しかカット落ちがなかった石垣さんですが。
すし:あ〜,あ〜。
小松:トップテンもなかったというのはちょっと寂しかったですが。
すし:けどまあいいんじゃないですかね,こんなもんで。
小松:そうですか?
すし:今年はだいぶ手応えはありますよ。
和田:手応えはある!
小松:いいコメントをいただきました。
すし:ありますね。もうありすぎてもう,なんで俺は今テレビ見てんだっていう感じですね。
小松:ちょっと怒りも入ってますね。
すし:もうねえ,怒ってますよ。
小松:ぜひともその怒りを,来週ぶつけていただいて。
すし:はい。
小松:あのまた,コースの状況も含めて,来週お話を伺いできればと思いますが。
すし:分かりました。
小松:はい。ぜひよろしくお願いいたします。すみません,お疲れのところ。
すし:いやあ暇なんでね。いくらでも。
小松:そうですか,ありがとうございます。じゃあこの後も引き続き練習場に行ったりなんかして,選手情報も仕込んでおいてください。
すし:今日?,明日も練習します。
小松:ぜひがんばってください。
和田:練習して逆に体壊さないように気をつけてください。
すし:はい,体は壊れません。
小松:どうもありがとうございました,お疲れのところ。失礼します。
すし:アンリちゃーん,元気でちゅか〜。
小松:娘さんの名前です。
すし:バイバイキーン!
小松:失礼します。
すし:はい失礼します。
というわけで,久しぶりの電話インタビューでしたが,以前に比べるとかなり言葉を選んで話しているという感じを受けました。バイバイキーン!は相変わらずでしたねどね。この後しばらくアジアツアーの試合が続きますので,期待したいと思います。

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