2002年6月7日

JCBクラシックの練習ラウンド

��月5日(水)。明日から始まるJCBクラシックの本番を前に,最後の練習日です。この日は応援団のレポーターが密着して取材を行いましたので,その模様をお伝えいたします。

水曜日は午前中,プロアマ・トーナメントが行われるため,プロアマに出場しない石垣選手は午後2時から練習ラウンド開始ということでした。

午前11時に宿泊先のメルパルク仙台で待ち合わせして,いざ表蔵王へ出発。

大会期間中,石垣選手の車の運転は,キャディの田中さんが担当します。
石垣選手は助手席で何かメモを書いています。

今日は寝坊して朝ごはんをまだ食べていないということで,途中ファミリーレストランに立ち寄って,朝食兼昼食をとることになりました。
私たちもお腹がすいてきたので,一緒に昼食をいただくことにしました。

食事が運ばれてくるまでの間,石垣選手は「ゴルフトゥデイ」の連載の原稿をメモしていました。
このメモ用紙は江戸川競艇のマークシートだそうです。鉛筆はゴルフ場においてあるプラスチックの鉛筆を使っていました。
この手慣れた感じがなかなかイイですね。

連載が始まった当初は,電話で編集の方とやりとりをして書いてもらっていたそうですが,現在は全部自分で原稿を手書きして,出先のホテルなどからファックスで送っているそうです。
プロゴルファー本人が原稿を手書きしているという例は聞いたことがありませんが,こんなところにも石垣選手流のこだわりと,ファンを大切にする気持ちが感じられて,うれしく思いました。

��時ちょっと前にゴルフ場に到着。
練習を始める前に,駐車場にあるキャロウエイのサービスカーに行き,グリップの交換をしてもらうことになりました。

駐車場には,キャロウエイの他,ツアーステージ,テーラーメイド,ダンロップのサービスカーがとまっています。
他のメーカーのサービスカーは,打ちっ放し練習場の付近にとまっていました。

キャロウエイのサービスカーの前には,契約選手に配る今週分のボールや手袋などが入った紙袋が並んでいます。
白石選手の袋には「白石プロ」と書いてありますが,石垣選手の袋には単に「すし」と書いてあるのが面白いです。

キャロウエイのサービスカーの内部。(了解をいただいて撮影させていただきました。)
選手の注文に応じて,クラブヘッドのチューニングをしているところのようです。

手をあげてこちらを見ているのは,キャロウエイのサービスの方です。しきりに,「すし,すし」と石垣選手に声をかけていました。
サービスカーにはいろんな選手が出入りしますが,画面左手の白いキャップの選手,どこかで見たことのある選手だな〜と思ったら?

昨年のアジアンPGAツアーの賞金王,タイのトンチャイ・ジャイディー選手でした。
「ゴルフチャンネルでいつも見てます。がんばってください。」と声をかけたら,「ドウモアリガト」とにっこりしてくれました。

クラブの調整も終わり,いよいよクラブハウスの中へ。
クラブハウスの屋根には,JCB CLASSIC SENDAI 2002の文字が飾られています。
私たちは,石垣選手からファミリー・タグをいただいて中に入らせていただきました。

クラブハウスでもコースでも,石垣選手は選手や関係者の方たちから「すし!」と,いっぱい声をかけられていました。
石垣選手と話をしているのは,大の仲良しというブラッド・アンドリューズ選手。

この日一緒に練習ラウンドを回る予定だった白石選手は,どうやらお休みのようで,他の選手と練習ラウンドの打ち合わせをしていました。

打ちっ放し練習場が満杯だったので,まずは練習グリーンでパットの練習を行うことになりました。
練習場の後方には,PRGR,タイトリスト,そしてミズノのサービスカーがとまっています。
選手の後方には,各メーカーが様々なスペックのクラブをならべて,選手達に試してもらおうとしているようです。

石垣選手はアクシネットのT字型パターを2本と,ピン型パター(スコッティ・キャメロン?)を交互に試していました。
キャディーの田中さんは,「やっぱりT字型でしょう。」と語っていました。

午後2時ころ,練習ラウンドの時間になったのでティグランドに向かいました。しかし,急に練習ラウンドが中止になり,練習場に引き返すことになりました。

練習場ではウエッジで軽くならした後,6番アイアンを延々と打っていました。目標のやや右側に打ち出されたボールは,最高点に達したあたりからゆるやかに左に切れていきます。

足下にクラブを置いて,スタンスの方向を確認しています。
私がずっと後方で写真を撮り続けていたら,「ちょっと撮ったスイングを見せて」と石垣選手に頼まれ,動画モードでスイングを撮ってお見せしました。

練習場に,どこかで見た顔の方が現れたと思ったら,2年前のJCBで知り合った石垣ファンの阿曽さんでした。
阿曽さんは,この日石垣選手が来ているとは知らずに会場を訪れ,偶然にも2年ぶりに合うことができました。

��時を回ったころ,「今から回れないかな?」と石垣選手が言い出し,キャディマスター室に行ってみたらOKということだったので,急遽アウトだけ回ることになりました。

石垣選手と,キャディの田中さん,そして私たち数名のギャラリーだけで1番から練習ラウンドをスタートしました。
キャロウエイERC2から放たれるティーショットは,音もボールの軌道も迫力満点でした。ドライビングディスタンスで一位になるのもうなづけます。

練習ラウンドでは,ティーショット,2打目とも2発から3発のボールを打っていました。
ここは1番パー4,フェアウエイ左のラフ。ティーショットをひっかけると,ここにつかまります。
いろんな状況を想定して練習しなくてはなりません。

きつい打ち上げの2番パー4。3打のうち1打を大きく左に曲げてしまいました。
石垣ファンの阿曽さんによると,「ここはすしにとってキーになるホール」だそうです。

強い日差しの中,水分補給は欠かせません。
軽量スタンド式バッグとはいえ,毎日かついで18ホール回るキャディーさんは大変です。

��番パー4の2打目は,向かい風にあおられてなかなかグリーンに届きません。
��クラブ上げてようやくグリーンにオン。
「今日,回っといてよかった〜!」と石垣選手は語っていました。
※初日,石垣選手はこのホールをダブルボギーとしました。

��番パー4のティーショット。
短いホールで,ドライバーで打つとグリーン手前のバンカーに入る危険があるので,石垣選手はアイアンでレイアップします。
この日は,ドライバーとアイアンと両方打っていました。

��番パー4のグリーン後方。
「この辺にボールが来そうだな。」と縁起の悪い話をしながら,アプローチの練習をしていました。

豪快なうち下ろしの4番パー5。
ティーショットがフェアウエイにとまれば,2オンのチャンスがありそうです。

��番パー4,フェアウエイ左の崖下を歩く石垣選手。練習ラウンドでは,わざと(?)こういうところにも打ち込んでみなければなりません。

��番パー4のティーショット。このホールも第2打が打ち上げとなり,距離をあわせるのがむずかしそうです。
遠くに柴田町の町並みが見えます。

��番パー3。グリーン左には小さな林,右手には崖があります。
受けグリーンになっているので,ピンをオーバーするとパットが大変なので,手前から攻めていくとのこと。
※初日,石垣選手はこのホールでバーディーをとりました。

��番パー5のティーショット。一昨年の3日目に,右のラフからZOOM Cで2オンしてバーディーをとったのを鮮明に覚えています。

今年は,キャロウエイのスチールヘッド4+と5番という2本のウッドをバッグに入れています。
キャディーの田中さんを前方に立たせて,2打目でグリーンを狙う練習を何発か打っていました。

同じく7番パー5の3打地点。100ヤード付近からウエッジで3オンを狙う練習です。
手前に見える黄色い円マークが100ヤードの印でしょうか。

後ろから誰もこないので,グリーン周りでは,いろんな方向からアプローチやバンカーをたっぷりと練習していました。

うち下ろしの8番パー3。すっかり陽が傾き,影が長くなってきました。

��番パー3のグリーン回りから,バンカーショットの練習をたっぷりと。
グリーン手前からのやさしいアプローチより,グリーン後ろからの難しいアプローチのほうがなぜか上手な石垣選手。

アウトの最終,9番パー4のティーショット。
まぶしい夕日に向かって打っていくことになります。

��番の第2打。ミスショットの時は,こんな風に体をよじってしまいます。

ホールアウトしたのは,午後5時45分頃。約2時間半の練習ラウンドでした。
ラウンドを終えた石垣選手は,今度はアプローチ練習場に向かい,ここでアプローチやバンカーの練習を1時間近くもたっぷり行いました。

その後,クラブハウス前の練習グリーンでパットの練習をするということでしたが,日が落ちて急に寒くなってきたため,最後まで見届けるのを断念してコースを後にしました。
明日からいよいよ,JCBクラシック仙台2002,開幕です。

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